ワクチン(予防接種)を終えて、リードに慣れてきたのなら、
いよいよ外への「お散歩」に行きましょう。
犬にとってお散歩は、外の世界と接する貴重な時間です。
普段の家の(敷地の)内だけでは体験することのできない興奮する楽しい時間でしょう。
しかし楽しいはずのお散歩は、
適切に行わなければ苦痛の時間になってしまいます。
また、犬にとって社会性を養う「散歩」は、
飼い主の「社会性」を問われることでもあります。
他の人や犬とすれ違うときの対応(飼い主同士の挨拶)、
糞尿の始末など対応しなければならないことが幾つもあります。
お散歩デビューの前に準備しておきたいことについて説明します。
これだけあれば大丈夫!犬の散歩に役立つグッズ5選
散歩にあたって準備したいものをピックアップしました。
一般的に必要とされるものは以下の通りです。
トイレシート、トイレットペーパー、ビニール袋の3点セット
糞尿の始末は飼い主の義務といってもよいでしょう。
そのためにお散歩に持っていきたい必須アイテムです。
糞の場合は、トイレットペーパーに包み取って、
ビニール袋に入れて持ち帰ります。
帰宅後はトイレに流すもしくは、
地域のゴミ処分の方法に従って処理します。
尿の場合は、ペットシーツに吸収させます。
使ったシーツは先のトイレットペーパーと同様に処理します。
またできることなら、地面や電柱を水でながします。
水
運動して喉が渇くのは犬も人間も同じです。
糞尿に始末にも使えますから、持てる範囲で適量の水を持ちましょう。
ペットボトルに入れておけばよいでしょう。
お散歩バック
散歩の時は、リードを掴んでおく必要があります。
先にあげた4点を持ってリードも扱うために
道具を納めるお散歩バックを用意しましょう。
汚れものを視線から隠すことにも役立ちます。
この他にも、他の犬に吠えずにすれ違えたときにあげる
おやつなどを持っていくとよいでしょう。
初めての犬の散歩!初心者にはどんなコースが良い?
お散歩の目的には「運動」と「社会性の習得」があげられます。
家の中にいては不足がちになる運動を十分に行うことで
肥満や糖尿病などの生活習慣病を予防します。
「社会性」は、家の中とは異なる環境を体験することで、
他の動物や人との接し方を身に付けていくことです。
ですから、散歩のコースは適度な運動となる距離や
アップダウンのあるコースがよいでしょう。
そして、出会いがあるように他の人も利用するようなコースとしましょう。
同じコースばかりですと(犬も飼い主も)飽きてしまうので、
3~4のコースを準備しておきたいところですね。
犬の散歩にかける時間はどれくらい?
散歩の時間はどれくらいがよいのか?
興味のある疑問ですが、一貫した答えはありません。
個々の犬ごとにちがいますから、
散歩の時の様子から適切な散歩量を見つけるようにしましょう。
目安としては次のようになります。
- 小型犬(マルチーズ、シー・ズーなど):20~30分を1日に2回程度
- 中型犬(ウェルシュ、ビーグルなど):30~45分を1日に2回程度
- 大型犬(ゴールデン・レトリーバーなど):1時間程度を1日に2回程度
では、適切な散歩の量を見いだすためにはどこを見ればよいのでしょうか?
ある獣医師さんによれば、
「散歩から帰ったらうとうとして寝てしまう」くらいだそうです(参考)。
散歩から帰ってきてもまだまだ元気いっぱいのようでしたら、
次回はもう少し長いコースに挑戦してもよいでしょう。
反対に、息を切らしたり、歩くのを嫌がったりする場合、
無理に歩かせず抱っこして連れ帰りましょう。
そして次回は少し短いコースで散歩しましょう。
最後に
もう一つお散歩には、
あなたが「飼い主」であることアピールする場であります。
頼りがいのある飼い主であることを犬に教えます。
そのために、歩くコースやペースは、
犬の自由気ままにするのではなく、
飼い主がリードするようにします。
具体的には、犬が勝手に進んだのなら、
立ち止まって戻ってくるのを待ったり
リードを引いて足元まで戻らせたりします。
戻ったらしっかりと褒めてあげるのをお忘れなく、
散歩は愛犬の健康と躾の機会であることを意識して行うようにしましょう。
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